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L8020乳酸菌とは?

L8020乳酸菌の検証結果

01

むし歯菌(Streptococcus mutans)に
 対する抑制作用

歯科医師会の友人や後輩の歯科医師から、「むし歯を抑制するヨーグルトは、もう手に入らないのか」という問い合わせを何件か受けました。
そこで,新しい乳酸菌を見つけるため,歯学部研究クラブバイテック(顧問 二川浩樹)の学生たちと一緒に、う蝕の罹患歴のないヒト13名の口の中から(唾液)から乳酸菌42菌株を分離し,そのむし歯菌(Streptococcus mutans )に対する抑制作用のある乳酸菌をピックアップしました。

02

歯周病菌(P. gingivalis)に
 対する抑制効果

むし歯菌のS. mutansに高い抗菌性を示した菌株のうち別のむし歯菌であるS. sobirinusに対する抗菌作用および歯周病菌(P. gingivalis)に対する抗菌作用の強い株をピックアップしました。

03

カンジダバイオフィルム
C. albicans GDH18株)に対する
 抑制効果

口腔内のカビ(C. albicans)に対する抗菌作用を確認することで,効果の主体が酸ではないことも確認しました。

04

試作ヨーグルトによる
 むし歯菌に対する抗菌試験

試作したヨーグルトおいて,むし歯菌(S. mutans ingbritt株とS. sobirinus B13株)に対する抗菌試験を行い、ヨーグルトにしても抗菌性があることを確認しました。

各菌株をTSBYにて前培養後,滅菌蒸留水にて3回洗浄し,1×108cfu/mlに調整しました。
24穴プレートに1.5mLのTSBYを分注後,各ウェルに100μLの菌液を接種,各ヨーグルトを入れたインターセル内を24穴プレートに入れ,24時間培養後の菌量を比較しました。 24時間後の菌量はATP量として測定を行いました。なお同一のサンプルを4つずつ作成し,平均値±SDを求めました。

グラフの縦軸にATP量(pmol/well)を示します。
Ingbritt株とB-13 株の両方に対して,プラセボではやや増加する傾向を認めたが,KO3(L8020菌)を添加したヨーグルトの状態でも有意な抑制効果が認められました。

※四国乳業にて試作ヨーグルトを作ってもらった組成です。
※プラセボとは、L8020菌を使わない普通のヨーグルトです。

05

むし歯菌(ミュータンス菌)及び
 歯周病菌の口腔内保菌の変化

ヒト試験は,前報(Nikawa et al. Int J Food Microbiol (2004)に従ってプラセボコントロールを用いた2重盲検のコホート研究で行いました。
※L8020ヨーグルトとはKO3(L8020菌)を添加したヨーグルトです。
※プラセボヨーグルトとは、L8020菌を使わない普通のヨーグルトです。


むし歯菌(ミュータンス菌)の口腔内保菌は,前回同様に生菌数カウント,歯周病菌の保菌数についてはインベーダー法による定量PCR 法で行いました。
(両方ともBML社への委託解析です)

新聞「虫歯抑えるヨーグルト」

むし歯菌(ミュータンス菌)
mutans streptococci(ミュータンスレンサ球菌)と総称され、う蝕(むし歯)と非常に高い関連性を持つStreptococcus mutans,Streptococcus sobrinusに加えて、現在までに血清学的に異なる8つの型と遺伝学的に異なる7つの菌種が報告されている。 今回の研究では、実験室レベルでは、L8020菌のS. mutans,S. sobrinusに対する抗菌性試験を行い、ヒト試験では、ミュータンスレンサ球菌群に対する効果を検証した。


歯周病関連細菌
歯周疾患にはPorphyromonas gingivalis (P.g.), Prevotella intermedia (P.i.), Tannerella forsythia (T.f.), Dialister pneumosintes, Campy lobacter rectus, Fusobacterium属(Fuso), Selenomonas sputigena, Peptostreptococcus microsTreponema denticola などのスピロヘータが関連していると考えられている。
今回の研究では、実験室レベルでは、L8020菌のP.g.菌に対する抗菌性試験を行い、ヒト試験では、代表的な4菌種のP. gingivalis (P.g.), P. intermedia (P.i.), T. forsythia (T.f.), および Fusobacterium属(Fuso)に対する効果を検証した。